STUDIO TSUYOSHI HAYASHI

Colors with experimental glazing are continuously to be created and disposed as the industry goes on.

 

日本の瓦産業の中には、瓦の表面に施す釉薬をつくることを専門とした会社があります。1日あたり30〜40もの新色を作り出しては、取引先となる工場にそれらの釉薬で焼き上げた瓦を色見本として見せているのです。色の確認が済んだこれらの瓦は、たとえ不良のないものでもその役割を終えれば捨てられることとなります。新色は日々作り続けなければならず、次々と焼き上がる新しい瓦の色見本のことを考えると、保管スペースには限りがあるからです。新色を作り出すべく日々の試行錯誤を続けた結果、捨てられるこれらの瓦には市場に出ることのないとても独特な色みや質感を備えたものが数多く産み出されます。このようにしてKawara Shelfは豊かな色彩に彩られるのです。地方に根ざした産業のかたちそのものが生み出すとても変わったゴミがあり、それら捨てられていくものは人の心を動かす魅力や大きな可能性をいぜん秘めています。

 

 

EN

JP

Copyright (C) 2016 STUDIO TSUYOSHI HAYASHI. All Rights Reserved.